ナルシズム国家アメリカ

アメリカで大きな反響を巻きおこした『ナルシズムの時代』のクリストファーニフッシュによれば、ナルシズムの文化は、現代病の特徴とされており、「現代文化は依存への恐怖、内的な空虚感、抑えられた怒り、十分に授乳されないためにおこる欲求不満(自愛的…

ふたつの劇的な出来事

ナセリズムは社会主義志向と革新の性格が濃厚であったために、アラブ統一を目ざしながらも、保守的な君主国との対決気運をむしろ煽りたてる結果にもなった。一九六二年、君主制から共和制に移行するクーデターが襲った北イエメンをめぐり、共和派を支援する…

靖国問題と日中の経済関係

それを裏付けるように胡は、○三年八月に李肇星外相、九月に呉邦国全国人民代表大会常務委員長を相次いで日本に派遣し、日本との関係打開に積極的な姿勢を示した。李は「(日中)双方が戦略的に高度で長期的な視点から、両国関係の大局をしっかりとつかんで守…

心と体という区別を受けいれている現代人

どこか堅く、干からびて生気がなく、学生たちに敬遠されがちであった。彼はこの夢を見て、自分の研究の姿勢を変えねばならないと思う。しかし、それは大変危険であることを夢は告げている。彼が研究室で、このグラマー女性と結ばれたらどんなことになるだろ…

成功にはグループ全体の底上げが不可欠

親会社に対する金融商品の供給や、過去は親会社の余剰資金を運用する補助機関としての性格が強く、運用報酬も低く抑えられ資産運用会社単独の収益性はあまり重視されませんでした。コングロマリットの観点で資産運用会社は、金融商品の製造部門としては極め…

デリバティブ取引の基本と機能

デリバティブ(derivative)は、英語のderive(派生する)の名詞形です。すなわち、デリバティブは、ある元となるものがあってそこから派生した商品の総称で、このある元となるものを「原資産」といいます。デリバティブの日本語が、派生商品…

きめ細かな配送体制で定時配送をも可能にした

九四年三月、テキサス州ダラス近郊にあった伊藤忠商事とプリマハムが共同出資で設立したプライムーデリ社のサンドイッチ工場が舞台となった。まず山崎製パンの現地子会社が出来たての食パンを、米大手食品メーカーのフィリップーモリス傘下のクラフトーゼネ…

金利負担の抑制

代表訴訟リスクを回避するためだけに、裁判所の判断を仰ぐのは不適切と考えました」と述べました。TCIの平均買いコストは4585円でしたが、円高が進展したため、TCIの英ポンド建ての損失はそれほど大きくなかったと推測されます。2005年10月に楽天は、…

退院は目前

一九二九年、鳥海山のふもとの神職の家に生まれ、苦学して大学を出た。短歌には少女のころからのめりこんできた。妻を失った五人の子の父親であるひとと結婚、やがて夫が病むようになる。パートとして入った養護施設で働くうち、職員の資格を得て、さまざま…

異端宣告

さて、ベギンたちのどっちつかずの曖昧な境涯は、厳格な身分秩序を重んじる教会にも、世俗社会にも、その両方にやっかいな問題を投げかけた。生得の身分や階級を越境していったりきたりするなどは、秩序をおびやかすもってのほかの行為であった。帰属すべき…

ハイビジョンとは何なのか

テレビが元服してマルチメディアになるというのは、米国でのテレビの成長見通しである。どうやら欧州も同調している。しかし、日本は事情が違う。日本はこのままではテレビはマルチメディアに成長しないようだ。「次世代テレビ」を日本では別の名前で呼んで…

競争力の問題の深刻さ

勝利への執念や、成功したいという気持ちは、日本人やアメリカ人だけのものではない。だが、全社員が毎朝、自分の分野で世界最高の仕事とはどのようなものかをはっきりとつかんで目を覚ますようにならなければ、競争意識があまねく会社中に浸透しているとは…

民族とは何かを理解していない

日本人は、たまたま、他民族との交流が限られた島国で、古来から意図せずに国民国家を形成し、ネーションとエトノスがほぼ重なり合うという特殊な環境にある。日本人イコール日本語を話す日本民族で、日本という国民国家は単一民族国家であるという虚構が、…

創造的エネルギーの源泉

理想化された親イメージの発達は、まず、万能な親と融合したいという願望がかなえられると、次の段階では理想的人物への讃美となる。ぱじめは「うちのパパは世界一」というようなことから、やがてアイドル、天才、英雄、教祖など、家族外の存在への讃美とな…

転職は本当にキャリアアップか

世の中はいままさに不況のまっただなかでリストラの風が吹き荒れている。人企業が何千人、何万人の人員削減計画を毎日のように発表している。ただ、いまのところは、リストラ対象は事務職が中心でSEのようなIT関連の技術職にはまだ被害が及んでいない。…

勝ち組SEをめざせ

わたしの経験した職場には、まさに個性の塊のような人物が何人かいた。それぞれが自分なりの意見や価値観を持っていて、それに固執するので、会議では論争が絶えなかった。だが、それをまとめる上司にあたる人物も輪をかけて個性的な人物だったので、収拾は…

まったく別の付加価値をセールスポイントにする

英語力は、一昔前までは社会人・企業人の大きな武器であった。企業は英語力に長けた人材を高く評価し厚遇した。しかしいまでは、英語力はさはどのアピールポイントにならない。「できて当たり前」と見なされるようになり、企業はプラスーアルフアの能力を求…

SE力は英語力と同じ

わたしは技術偏重主義を徹底的に否定してきた。これはその裏返しなのである。これからのSEは、技術が変化しても価値が変化しない、普遍的な存在でなければ通用しなくなる。そして普遍的な存在であるということは、SEとして優れているのではなく、ビジネ…

集中力について述べたい

これはむしろ能力的価値のひとつではないかと言われるかもしれない。だが、私は付加価値に位置づけたい。なぜなら、集中力は努力によって高めることができないからである。集中力の散漫な人間は、何をどう訓練してもほとんど変わらない。ところが、この集中…